節分の簡単な説明
節分には豆まきをして、恵方巻を食べる。
なぜでしょうか?
ざっくりいうとこんな感じ
- 節分とは、今でいう大晦日(おおみそか)。
- 豆を撒くのは、悪(鬼)を追い払って、新年に備えて福を呼び込むため。(昔は、「悪いこと」は鬼がもたらすとされていたため。)
- 恵方巻は、節分の夜に願い事を思い浮かべながら恵方(良いとされる方角)を向いて食べると新年に縁起が良いとされている。
つまり、
昔の大晦日にあたる日、豆を撒くことで「旧年中の悪を払い新年の幸福を願って福を呼び込む」とともに、縁起物である恵方巻を食べて「新年の幸福を願う」。
ということ。
こんなところでしょうか?
ここからは詳細を説明します。
節分とは
まず、節分とは「季節を分ける」と書きます。
つまり、季節と季節の変わり目の日、つまり、新しい季節が始まる前日のことです。
年と年の変わり目でいうと、新しい年が始まる前日、つまり大晦日(おおみそか)のようなイメージです。
本来は四季がありますから、節分はそれぞれの季節が始まる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日です。
ですが、現在では特に「春が始まる日」である立春の前日の事をいいます。
立春から新しい年が始まるとされていたため、立春前の節分は大晦日にあたるため、この日が特に重要だったのでしょう。
豆まき
昔は春からが新しい年になったので、新しい年を迎えるにあたり、新しい年が良い年になるように厄払い(悪いものを追い払い、福を呼び込む)を行ったんですね。
それが節分の豆まきの由来とされています。(諸説あります)
昔、豆は魔除けの力が有ると考えられていたことと、豆を鬼の目にぶつけて鬼を滅した「魔滅(まめつ)」に語呂が合うことから、豆を撒くという説があります。
真冬なのに春
ちなみに、春が始まると言っても2月初めと言うと真冬ですよね。
そもそもここで言う季節とは、今の季節とは少しずれています。
冬至と春分の日の中間を正月(今でいうと2月初め頃)としています。
正月から1年が始まるとして、その始まりの季節を春としています。
参考:冬至の説明はこちら↓
もうすぐ冬至 祝日ではない理由と昔からの風習について調べてみました
春:正月~3月(今でいうとおおよそ、2月~4月)
夏:4月~6月(同5月~7月)
秋:7月~9月(同8月~10月)
冬:10月~12月(同11月~1月)
旧暦が基準となっているため閏月等の関係で異なる場合がありますが、おおよそ今の月とは1か月ほどのズレと考えます。
だから、立春は春が始まる日ですが、季節的には真冬にあります。
恵方巻
昔は一部の地方にしか無かったものです。
私は大阪で育ちましたが、子供の頃(40年ほど前)でもこの風習は有りました。
黙って恵方を向いて太巻きにかぶり付くのが習わしでした。
恵方巻とは言ってなかったかもしれません。(あまり覚えていません。)
恵方巻という名称は、セブンイレブンが販促のためにつけた名称であり、近年つけられたものです。
今ではすっかり全国区のイベントになっていますよね。
ちなみに、販売業者が考えたイベントが全国区のイベントになるって結構ありますよね。
クリスマスのケンタッキーやサンタクロースの服の色などなど。
クリスマスのイメージカラーは緑と赤ですが なぜこの色なのか調べてみた
もうすぐクリスマスだけどチキンが食べたくなるのは日本だけの理由は
節分にはそれまでの厄をしっかり払って幸福を招き、良い1年を過ごしましょう。