電気代の計算
電気代は、消費した電力の量で決まりますので、家電製品の消費電力を知ると、そこからざっくりと計算できます。
当たり前のことですが、たくさん電気を消費するものは電気代が高く、あまり電気を消費しないものは電気代は安いですね。
電気料金の仕組み
一般家庭では、通常、「従量電灯A」と言う契約をしていることが多いです。
この契約では、基本料金は無く使った電気の量に応じて、3段階の単価で課金されていきます。
最低料金 15kWhまで 373.73円
第1段階 15kWh超~120kWhまで 22.83円(1kWhあたり)
第2段階 120kWh超~300kWhまで 29.26円(1kWhあたり)
第3段階 300kWh超 33.32円(1kWhあたり)
(関西電力、2016年12月現在の数字です)
最初の15kWhまでは、373.73円かかります。
これは一定の料金で最低料金といいます。
1kWh使っても、15kWh使っても373円です。
15kWhを超えると、1kWh使うごとに課金されていきます。
120kWhまでは1kWhあたり22.83円
120kWhを超えると300kWhまでは29.26円
というように、使った電気の量によって、電気の単価が変わります。
使えば使うほど、単価が上がっていきます。
1kWhってどういう意味
1kWhとは、1kWの消費電力を1時間(Hour:英語で時間)使った時の消費電力の量を表します。(1キロワットアワーと読みます)
1kWのkはキロです。つまり1000Wの事です。
ドライヤーをイメージしてもらって、強風(1000W)の位置で1時間使った場合が、1kWhとなります。
では、電気機器の消費電力はどうやって知ることができるのでしょうか?
電気機器の消費電力
照明器具
電球を例にとって説明します。
白熱電球は60W型、30W型など、ワット数が大きいほど明るい電球となります。
それぞれ、60W、30Wの消費電力です。
ちなみに、電球型のLEDは、この60W型相当の明るさで消費電力はおおよそ8W程度。
白熱電球の消費電力より約87%も少なくなっています。
家電製品には、消費電力が記載されています。
通常製品の背面や側面などにラベルが貼り付けてあり、そこに記載されています。
「消費電力 25W」などと書かれています。
また、「出力(Output)5V 1A」などと書かれている場合も有ります。
これらを基に、電気代を計算してみましょう。
電気代の計算
まずは、消費電力を求めます。
消費電力が記載されている場合は、そのまま使います。
W(ワット)の単位で書かれている数値が消費電力です。
また、消費電力は、「電圧(V)」×「電流(A)」でも求められます。
先の例では、「5V 1A」なので、5×1=5W
消費電力は5Wとなります。
消費電力から電気代の計算
先述の「従量電灯A」の場合の第一段階の場合で計算します。(1kWh=22.83円で計算します)
60W型の電球を1時間点灯した場合
60W=0.06kW
0.06(W)×1(h)×22.83(円/1kWh) =1.37 (円)
つまり、60Wの電球を1時間つけっぱなしにすると、1.37円掛かります。
コタツを例にとると
おおよそ500w程度のヒーターが搭載されています。
500W×1時間(h)=500Wh=0.5kWh
1kWh=22.83円のため、0.5kwhでは11.42円になります。
このように、消費電力に時間を掛けると、電力量(wh:ワットアワーまたはワット時と言います。)になります。
このようにすると、簡単に電気代が分かります。
電気代を節約したい場合など、電気製品のスイッチの部分に、1時間当たりの電気代を貼っておくと、金額で見えるので節約する効果が有るのではないでしょうか?