ニンニクを食べた後
ニンニクを料理に入れると、美味しいですよね。スタミナ源にもなっています。
餃子、パスタ、焼き肉、カツオのたたき、ニンニクのホイル焼き、ラーメン、などなどニンニクを使った料理って多いですよね。
食べたときは非常に美味しいのですが、そのあと、何もしないと大変なことになりますね。食べた本人はあまり分からないようですが、周りの人が大変なことになります。特に、仕事で人と接する職業の方は気を使いますよね。
そこで、ニンニクの「臭い」について書いてみました。
◆ニンニクの臭いの元
ニンニクの細胞には「アリイン」という化合物が含まれています。また、別の細胞には「アリナーゼ」という酵素が含まれています。
ニンニクを切ったり潰したりすると、細胞が破壊され、「アリイン」と「アリナーゼ」が接触、酵素の作用により「アリシン」に変化します。
この「アリシン」がニンニクの臭いの元になっています。すりおろしニンニクは、細胞がたくさん壊れていますから、丸ままのニンニクよりも臭いがキツくなりますね。
ちなみにこの「アリシン」ですが、抗菌・抗カビ作用をもっており、動脈硬化の対抗の助けになること、脂肪塊が縮小すること、抗酸化作用があるなど、医学的な用途にも用いられます。
◆どこから臭う
ニンニクを食べると、口の中や胃の中に残ったアリシンが匂っているように見えますが、それだけではありません。血液中にも臭いの成分が入り込み、全身をめぐります。
とくに、肺では血液と酸素、二酸化炭素の受け渡しをしているので、ここから血液中を流れてきた臭いの成分が排出され、口臭となって出てきます。
◆臭いを抑える方法とは?
・加熱して食べる
「アリナーゼ」という酵素は熱に弱いため、「生」よりも「焼くなど加熱」したニンニクは臭いが弱くなる傾向があります。
生で食べるニンニクは、臭いがきつくなる傾向にあるということです。だから、加熱して食べると、臭いを抑えられます。
・肉や魚と食べる。
肉や魚のたんぱく質とアリシンが結合すると、臭いが抑えられます。
・牛乳を飲む。
こちらも、牛乳のたんぱく質とアリシンが結合し、臭いが抑えられます。
・リンゴを食べる。
リンゴに含まれるポリフェノールや酵素が、アリシンの臭いを抑える効果があります。
ただし、遅くとも食後すぐにリンゴを食べる必要があります。
血液中に吸収される前にリンゴを食べないと、効果は上がらないと考えます。
・代謝によって、臭いの成分を体から排出する。
体内をめぐっている臭いの成分を、運動やサウナなど汗をかくことで、体外に排出します。すぐには効きませんが、比較的短時間で臭いが収まるようです。
以上、ニンニクの臭いについて、いくつか対策を書きました。周りに迷惑を掛けないようにし、ニンニクを堪能しましょう。