体脂肪の燃焼
昨日の記事で白色脂肪細胞の事を書きましたが、ちょっと気になったので掘り下げてみました。
昨日の記事はこちら↓
ダイエットでガムを噛みますが調べると体に良いことがたくさんあった
人間の体の中には脂肪細胞と呼ばれる細胞が2種類あります。
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞です。
どちらも脂肪細胞なのですが、それぞれの働きは全く逆といっても良いくらい違います。
ではどのような働きなのか見てみましょう。
白色脂肪細胞
白色脂肪細胞は、余分に摂取したエネルギーを溜めこむ作用があります。
緊急時にはそこからエネルギーを取り出せるようになっています。
この細胞は体のいろんな所にあり、特に多いのが、よくお肉が付くところです。
下腹部、太もも、上腕部、お尻、内臓回りに多くあります。
昔は、子供の頃にこの細胞の数が決まってしまって、子供の頃肥満だった人は、大人になってからも痩せにくいと言われていました。
しかし、最近の学説では、大人になってからも白色脂肪細胞が脂肪でいっぱいになった時には、新たに白色脂肪細胞が増え、さらに脂肪を蓄積できるようになることが分かっています。
イザという時のために、どんどんエネルギーを蓄えることが出来るなんて、人間の適応力って怖いですね。
油断しているとどんどんため込んでしまうので、やはり普段からカロリーの摂取と消費のバランスには気を付ける必要がありますね。
褐色脂肪細胞
一方、褐色脂肪細胞とは、白色脂肪細胞から分解した脂肪酸を燃焼することで熱を作り出します。これらは体温維持に利用されます。
つまり、褐色脂肪細胞は余分なエネルギーを蓄積するのではなく、燃焼して消費します。
白色脂肪細胞とは逆の働きをするのです。
褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞とは異なり、非常に少ないです。
脂肪細胞の内、1%程度しかないと言われています。
また、年を取るとともに減少します。
年齢とともに太りやすくなるのは、この褐色脂肪細胞が年齢とともに減少することで基礎代謝量が少なくなり、エネルギー消費が少なくなることが原因の一つとなります。
褐色脂肪細胞が有る位置は決まっていて、
- 首の後ろ
- 肩甲骨の周辺
- わきの下
- 心臓の大動脈の周辺
- 腎臓の周辺
にあると言われています。
褐色脂肪細胞は、「冷たい刺激」を与えると活発に働きます。
体が冷えたと判断した場合に、体温を維持しようとするからです。
どれくらいの冷たさの刺激が良いかと言いますと、「体温より低い温度」だそうです。
よく言われるのが「18℃以下の水」で行う水泳が効果的とのことです。
体が冷たい水に接していると、脳は体温を維持しようとするため、褐色脂肪細胞にどんどんエネルギーを燃焼するように指令を出します。
これをうまく利用すれば、効率よく脂肪を燃焼させることが出来ます。
私は水泳があまり好きではないので、まして、冷たい水での水泳はもっとしたくないので、(泳げないわけではないのですが・・・)他の方法を探してみると、良さそうなものが有りました。
首の周囲やわきの下など、褐色脂肪細胞が有る場所を冷やすといいそうです。
シャワーの時に、お湯→ぬるいお湯(水)→お湯→ぬるいお湯(水)というように、交互に熱い、冷たいを繰り返すことで刺激出来ます。
また、体が冷えているという情報を脳に送ることも有効とのことなので、温度センサーが多く分布している手のひらを氷や保冷剤などで冷やすことでも、褐色脂肪細胞が刺激されるとのことです。
あくまで刺激を与えるだけなので、冷やし過ぎには注意してください。
今度から、歩くときはマフラーと手袋を外して、首の後ろや肩甲骨周辺、手のひらを冷やした状態にして、褐色脂肪細胞を活性化してみようと思います。